むち打ち損傷
- 交通事故で首が痛い
- 事故から2~3日後に首が痛くなってきた
- 頭痛やめまい、吐き気がする
- 朝起きるのがツラい
- 後ろを向くことができない
むち打ちは、、追突の衝撃や外力によって、首が鞭を打つようにしなり、首から肩周辺を痛めてしまう怪我です。通常の首の痛みや、捻挫、寝違えとは少し違う特徴がありますので、万が一のための知識として、説明していきます。
むち打ち損傷の分類|茨木市あさかわ鍼灸整骨院
むち打ち損傷の特徴
『むち打ち』の特徴は、怪我の衝撃によって首の関節近くの筋肉に特徴的な筋緊張を作ります。そのため、レントゲンでは異常がないと言われたものの、いつまで経ってもスッキリしないという特徴があります。また、『事故後は痛くない』『これくらい大丈夫かな?』と思えても、2〜3日後に突然、首が回らない、首が痛い、頭痛がする、気持ち悪い、吐き気がする、というような症状が発生することも珍しくありません。人によっては、耳の聞こえが悪い、目がかすむ、胸が苦しい、などと訴えることがあります。
ではなぜ、痛みが遅れてやってくるのか?というと、それは・・・
『事故後は興奮状態にあるためアドレナリンが分泌されているからです。』
アドレナリンには血糖値上昇、心拍数や血圧上昇をもたらす働きがあると言われており、さらには鎮痛作用が強いため、ケガをしていても痛みを感じにくい状態に陥っている可能性があるのです。
このような特徴があるのが交通事故の怪我で最も多い『むち打ち損傷』なのです。『むち打ち』は正確な初期判断と適切な施術、そして、回復を早く導くテクニックと運動療法が重要になってきます。
むち打ち損傷の分類
事故後の首の筋肉の緊張と、症状が遅れてやってくるという特徴がある『むち打ち』ですが、このような特徴があるのは次のような多数の分類があるからです。単純に『むち打ち』と言っても、どのタイプに当てはまるかで、施術方針が変わってくるので、どの分類なのかを知ることが重要です。
頸椎捻挫型
これは、『むち打ち』の70~80%を占める代表的なタイプです。頚椎の周りの筋肉や靭帯などが損傷して起こりますが、レントゲンには異常は見られません。
首の後ろや肩の痛みが激しいのが特徴で、首や肩が動かしにくく、可動範囲が狭くなってしまうこともあります。
バレー・リーウー症候群
主に頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などの症状が現れます。
これは、「後部交感神経症候群」とも言われ、頚椎に沿った動脈を流れる血流が低下することで起こります。
神経根症状型
これは、首の痛みだけでなく、手足の痺れやだるさ、後頭部の痛み、顔面痛など、首以外の部位にも症状があらわれることが特徴です。
頚椎が歪んだことで神経の出口が狭くなり、神経を圧迫しているのが原因です。くしゃみや咳で、痛みが強まることもあります。
脊髄症状型
主に足の痺れや知覚異常が起こります。ひどくなると、歩行障害が起こったり、膀胱や直腸障害が起こり、尿や便が出にくくなったりするケースもあります。
これは脊髄や下肢に伸びる神経が傷つくことが原因と考えられます。
脳脊髄液減少症
衝撃によって脊髄液が漏れ出すことが原因とされていて、初期症状としては、頭痛が現れます。
また、天気、中でも気圧の変化によって症状が変わる特徴があります。
むち打ち損傷状態別チェック|茨木市あさかわ鍼灸整骨院
頸椎捻挫型
首の後ろ部分が痛い
肩が痛い
首や肩を自由に動かすことが難しい
バレー・リーウー症候群型
片頭痛持ちでもないのに頭痛がする
耳鳴りがして音が聞こえづらい
吐き気がする
神経根症状型
首の痛みと全体的な体のだるさがある
腕や足がしびれている
頭の後ろや顔面に痛みがある
咳やくしゃみをすると痛みがひどくなる
脊髄症状型
上半身・下半身がしびれる
歩行をすることが困難
排尿・排便がしづらい気がする
脳脊髄液減少症型
頭痛がある
天候に左右される症状がある
気力の低下が著しい
茨木市あさかわ鍼灸整骨院のむち打ち損傷の施術
茨木市あさかわ鍼灸整骨院では、『むち打ち』の施術であっても痛みや症状の原因の追求を行なっていきます。まずは、どのタイプなのかが重要になるのですが、整骨院の施術対象である頚椎捻挫型で説明していきます。
茨木市あさかわ鍼灸整骨院の施術コンセプトは『二度と痛くならない身体作り』です。事故後の『むち打ち』の悩みは、事故の数ほどある!と言われています。当事者でなければわからないケースが多いものです。ですので、施術に対してもオーダーメイドであり、その方にカスタマイズした施術や運動療法になります。ここでは、その流れを解説していきます。
カウンセリング
事故の状況と気になる症状をヒアリングしていきます。親身にカウンセリングすることで、症状改善へのアプローチ方法と、ゴール設定が可能になります。
検査
痛みの原因となる筋肉の緊張度合いを触診していきます。痛みの原因は、筋肉の緊張であることがほとんどです。この筋肉の緊張はレントゲンには写らないため、この触診でなければ判断ができないのです。
触診の次は、歪みの検査をしていきます。首の骨格の状態、関節の動きから歪みレベルを判定していきます。写真撮影を利用し、判定することもできます。
施術
手技による施術を行なっていきます。まず、筋肉の緊張を取り除くために、ほぐしを行います。(トリガーポイントマッサージ)次に、歪みについては骨格矯正を行います。そして、電気療法を行い痛みの感覚をつかさどる神経にアプローチしていきます。初期段階では、マッサージ→矯正→電気療法→冷湿布の流れになります。初期段階を抜けると、冷やすことから温めることが大切になるので、ホットパックで温罨法に切り替えていきます。
動くと痛いレベルが少し穏やかになってくると、中期段階になります。ずっとは気にならないが、日常生活では痛みを伴うレベルです。この段階では、歪みレベルが落ち着いてきているので、筋肉へどんどんアプローチを行なっていきます。緊張が継続している可能性があるので、マッサージとストレッチを実施していきます。ここから運動療法が開始される時期です。運動療法は、初めからハードに行うわけではないので、ご安心ください。一人一人の状態と体力レベルに合わせて、運動メニューをカスタマイズしていきます。まずは、ストレッチから開始していくのが無難です。
最終的には、回復段階になるのですが、歪み→筋肉の柔らかさ→筋力アップの最終段階です。筋力トレーニングを運動療法で行なっていきます。一人一人に合わせた運動療法になるので、スムーズに進めやすい運動です。
このように、段階別に目標を持って施術することで、早期回復、完全回復が期待できるのです。
交通事故は整形外科との併院が可能です|茨木市あさかわ鍼灸整骨院
執筆者:柔道整復師・はり師・きゅう師
浅川成勲(治療家歴28年)
高校生の頃、陸上競技をしており足が痛くなって歩くことも困難な状態になったことがあります。その時に、近所の鍼灸整骨院で鍼施術をしてもらい、一度の施術で次の日から走ることができるようになりました。とても驚いた記憶があります。
その後、同志社大学を出て会社員になり営業の仕事をしていたのですが、当時の印象が忘れがたく、人体の構造や仕組みに強い興味を掻き立てられてこの世界に入りました。
『三度の飯より身体の勉強が好き』というくらい医学の勉強が大好きで、整形外科クリニックに勤務している時はたくさんの経験を積ませていただきました。そのお陰か「鍼灸科」・「柔道整復師科」の両方でそれぞれ「日本鍼灸師会 会長賞」「日本柔道整復師会 会長賞」をいただきました。この知識を活かして「痛みで困っている方を一日でも早く楽にしてあげたい!!」そして、「痛みで困らない身体にしてあげたい!!」という気持ちを持って、毎日施術に当たっています。
痛みがなかなか取れずに諦めてしまっていた方、ぜひ茨木市あさかわ鍼灸整骨院にご相談ください。